府立植物園で初めて開花した洋ランの「アングレクム・ロンギカルカル」(京都市左京区)

府立植物園で初めて開花した洋ランの「アングレクム・ロンギカルカル」(京都市左京区)

 マダガスカル原産でラン科の植物「アングレクム・ロンギカルカル」が、京都市左京区の府立植物園で初めて開花した。同園によると「全国的にも栽培例は少なく、開花は聞いたことがない」という。28日まで開催中の「秋の洋ランと着生植物展」で展示している。


 昨年12月ごろから温室で栽培し、今月10日に開花を確認した。高さ約70センチで肉厚の葉が左右交互に伸び、直径8センチほどの白い花が9輪咲いている。花びらの一部が変化し、細長く袋状になって垂れ下がる「距(きょ)」と呼ばれる部分が特長。今回展示している花の距は30センチほどだが、最長では約40センチになるという。
 進化論を唱えたダーウィンが、距の底にある蜜を吸う昆虫の存在を推察したことから、花と虫の共進化の実例として知られる同属の「アングレクム・セスキペダレ」より長い距を持つ。野生種は絶滅したと考えられていたが、現在はマダガスカルの限られた地域で生育する。
 観覧温室で来月初旬まで花を楽しめる。企画展終了後も展示を続ける。企画展は無料だが、入園料と温室観覧料が必要。