「日本は過去の植民地支配の精算をしなければいけない」と訴える水野さん(京都市中京区のホテル)

「日本は過去の植民地支配の精算をしなければいけない」と訴える水野さん(京都市中京区のホテル)

 日本統治下の朝鮮半島で起こった抗日運動で今年100周年を迎えた「三・一独立運動」をテーマにした講演会が、京都市中京区であった。朝鮮近代史が専門の水野直樹京都大名誉教授が運動の背景や意義を解説した。

 水野さんは独立運動の形態について、民衆が集会を開いて独立万歳と叫んだり村役場や警察施設に行って撤退を要求するなど「日本に対する抵抗だけでなく平和への呼び掛けでもあり、ほとんどが暴力を伴わない示威運動だった」と説明。一方で運動が拡大するに伴って当局の弾圧が厳しくなり、襲撃や放火などで多数の犠牲者が出たことも紹介した。

 日本は終戦まで植民地支配を維持し、現在もそれが尾を引いて歴史認識を巡り双方に大きな隔たりができている。水野さんは「さまざまな問題にきちんと向き合い精算することが大切だ」と訴えた。

 講演会は学識者や市民などでつくる「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット」の総会・新春の集いで開かれた。