「松屋」が今月発売した城州白を使ったクラフトビール(城陽市寺田東ノ口・旅籠屋利兵衛)

「松屋」が今月発売した城州白を使ったクラフトビール(城陽市寺田東ノ口・旅籠屋利兵衛)

 京都府城陽市長池の老舗和菓子屋「松屋」が、同市特産の梅「城州白」を使ったクラフトビール(発泡酒)を発売した。市内の酒造会社で梅酒を漬け込んだ後の実を使い、最初の販売分は約2週間で完売。中川憲一社長は「女性やビールが苦手な人も飲みやすい味。城州白を使った特産品の幅を広げ、まちを盛り上げたい」と意気込む。
 城州白は大粒で香りの高さが特長。同市奈島の城陽酒造では、近年は約10トンを仕入れており、梅酒を造った後に約3トンの実が残る。使い道について打診を受けた中川社長が、ビール造りを提案した。
 山口県の地ビール製造会社が開発に協力、製造している。「私はお酒が飲めないので、固定観念なく取り組めた」と中川社長。知人らに試飲してもらいながら約1年をかけて改良を重ね、梅が香る飲み口とビールの喉越しを兼ね備えた味に行き着いた。
 「城陽プラムフォレストエール」と名付け、10月上旬から同市寺田東ノ口にある松屋の新ブランド菓子店「旅籠屋(はたごや)利兵衛」で約500本を販売。11月中に約千本を追加発売する予定だ。
 同市は、市内の農産物を生かした6次産業化を進めている。推進組織のメンバーでもある中川社長は「アイデア次第で、和菓子屋でもビールを手掛けられる。将来的にビール祭りのようなことが市内でできれば」と夢を描く。
 330ミリリットル入りで600円(税別)。問い合わせは旅籠屋利兵衛0774(57)5711。