深刻な雪不足で昨年度は営業を断念したスイス村スキー場。リフトなどの施設も老朽化している(今年2月26日、京丹後市弥栄町)

深刻な雪不足で昨年度は営業を断念したスイス村スキー場。リフトなどの施設も老朽化している(今年2月26日、京丹後市弥栄町)

 京都府北部で唯一運営されていた「スイス村スキー場」(京丹後市)について、市は24日、来年度までの2シーズンの営業を休止すると発表した。スキー人口の減少や近年の雪不足に加え、リフトなど設備が老朽化。市は「2年後に修繕し稼働することは現実的に厳しい」としており、スキー場については事実上の閉鎖となる。今後、雪遊びの場などとしてゲレンデの活用を模索していくという。

 同スキー場は1984年に旧弥栄町が開設した。大雪による離村が相次いだ70年代に「スイス村構想」が浮上し、キャンプ場や山の家が整備された。スキー場も雪害を逆手に取った活用として注目され、ピークの91年には近畿一円から約4万2千人が利用した。
 だが、近年はレジャーの多様化や最新設備のスキー場の台頭で伸び悩み、利用客数はピークの1、2割にとどまる。雪不足も深刻化し、昨年度は営業を断念した。年間約3300万円の指定管理費(夏場の交流施設の運営なども含む)や年間300万~700万円(過去3年)の赤字に加え、老朽化したリフト3基の修繕費が「数千万円レベル」(市観光振興課)でかかるという。
 市は今春から、指定管理者と協議を重ね、2シーズンの休止を決めた。三崎政直市長は「スキー場をやるとなると相当の金額が必要になるが、利用が極端に減っている。リフトを修繕しても状況が変わることは見込みにくい」と話す。
 スキー場以外の宿泊施設やバンガロー、入浴施設などの営業は続け、市は今後、ゲレンデでスノーシューなどの雪遊びができるよう活用法を考えていくという。