朝鮮学校で学ぶ子どもたち(「アイたちの学校」の一場面から)

朝鮮学校で学ぶ子どもたち(「アイたちの学校」の一場面から)

 朝鮮学校の歴史と現状を描いたドキュメンタリー「アイたちの学校」の上映が2日から、京都市下京区烏丸通四条下ルの京都シネマで始まる。終戦直後から現在まで続く民族教育への差別と弾圧を明らかにし、子どもたちの自尊心を育む朝鮮学校の必要性を訴える。

 「アイ」は朝鮮語で「子ども」。映画では、戦後に始まった民族学校設立の動きや、朝鮮人学校閉鎖令に対する大規模な反対運動「4・24阪神教育闘争」を当時の映像を交えて紹介。学校教育法では正式な学校と認められていないため、国立大受験や各種スポーツ大会参加、通学定期券受給などさまざまな面で不利な扱いを受けてきた歴史と、改善に向けた取り組みを振り返る。

 京都の朝鮮学校が標的となった近年のヘイトスピーチ事件や、高校無償化制度からの排除など、いまだ続く差別も明らかにし、人権侵害と不平等に対する粘り強い闘いも記録した。

 学校生活の日常を紹介する映像は、子どもたちが朝鮮語や民族文化を学ぶ様子や、保護者や地域住民と一体となったにぎやかな催しを紹介。学校が在日朝鮮人にとって必要不可欠な存在であることを伝えている。

 ノンフィクション作家の高賛侑監督は「1990年代は差別に反対する声が日本社会の中でも高まったが、2000年代に入り高校無償化問題などで再び逆風が強まっている。朝鮮人だけではなくすべての外国人の教育に関わる問題なので、多くの人に見てほしい」と話している。

 一般1500円。29日まで。上映日時など問い合わせは京都シネマ075(353)4723。