1569年、織田信長が15代将軍・足利義昭のために築いた「旧二条城」(現京都市上京区、中京区)は、かつての「室町殿」再興ではなかった。花の御所ともたたえられた将軍の居所は、場所を移して要塞(ようさい)化し、「武家御城」と称されていた。

■新たな案

 「想定以上に織豊期城郭らしい構えが浮かび上がってきた」。京都府教育委員会文化財保護課の古川匠氏は2020年に行った最新の調査結果をこう総括する。これまでの復元想定図は、室町殿の方形館に近い案が示されていた。これに対して、