女子200メートル個人メドレー(運動機能障害SM9)でバタフライを泳ぐ一ノ瀬(静岡県富士水泳場)

女子200メートル個人メドレー(運動機能障害SM9)でバタフライを泳ぐ一ノ瀬(静岡県富士水泳場)

 世界選手権代表選考会を兼ねた競泳パラ春季記録会第1日が2日、静岡県富士水泳場で行われ、リオデジャネイロ・パラリンピック代表の一ノ瀬メイ(近大、紫野高出)は女子200メートル個人メドレー(運動機能障害SM9)で2分42秒75と派遣標準記録を突破できなかった。

 一ノ瀬は得意の200メートル個人メドレーで攻めの泳ぎを見せたが、世界選手権の派遣標準記録に2秒67届かなかった。インタビューの前に涙があふれ「ずっと緊張感を持って練習してきたので、悔しい」と目を赤くして語った。

 大会に備え、11月から2月下旬までオーストラリアで泳ぎ込んだ。ほぼ毎日プールに入り、同じ障害クラスのパラリンピアンと競り合った。筋力トレーニングで汗を流し、国際大会にも出場。「水泳に集中できる環境で、バタフライの調子が上がっていた」と手応えを得て大会に臨んだ。

 派遣標準記録2分40秒08は2年前の自己ベストより0秒17速いタイムだった。最初のバタフライで積極的に飛ばしたが、これが裏目に出た。課題の背泳ぎと最後の自由形で想定よりも記録が伸びず、「最初のバタフライで突っ込みすぎたかな」と悔やんだ。

 3日は100メートルの自由形とバタフライに出場する。「切り替えるのが私の持ち味。調子のいいバタフライで代表を狙いたい」。大学卒業を前にした節目のレース。言葉にいつもの力強さが戻った。