宿泊客がもらえる錦市場で使える買い物券(京都市下京区・ホテル日航プリンセス京都)

宿泊客がもらえる錦市場で使える買い物券(京都市下京区・ホテル日航プリンセス京都)

京都東急ホテルが屋上を開放して設けたフリースペース(京都市下京区・京都東急ホテル)

京都東急ホテルが屋上を開放して設けたフリースペース(京都市下京区・京都東急ホテル)

 京都観光は、例年なら多くの人でにぎわう花見シーズンに突入するが、昨年に続き今年も新型コロナウイルスの影響で感染対策が求められる中で迎えることになる。緊急事態宣言の解除後、京都市内のホテルには宿泊予約が入り始めたが、大手ホテルによると「2年前と比較して予約数は半分に満たない」という状況。国の観光需要喚起策「Go To トラベル」の再開も見通せない中、各ホテルは「密」を避けた企画を打ち出して集客を模索している。

 ザ・プリンス京都宝ケ池(左京区)は、ルームサービスや館内のレストランで使用できる3千円分の館内施設利用券付き宿泊プランの販売を始めた。人混みや人気観光地を避けるニーズは依然高いと見込み、ホテル内での滞在を促す狙いだ。

 ホテル日航プリンセス京都(下京区)では、ホテルから徒歩圏内の錦市場(中京区)で使える買い物券を付けたプランが好調で、実施期間を3月末までから6月末への延長を決めた。営業担当者は宿泊客について「近い場所で安全に楽しみたいという動向が見られる」と分析する。

 京都ブライトンホテル(上京区)は約20年前から手掛ける「貸し切りツアー」に注力する。4月23日には東福寺(東山区)での夜間ライトアップツアーを初開催。他にも高台寺(同区)、退蔵院(右京区)など多彩な寺院で早朝散策を企画。一般の拝観時間外に少人数でゆっくり回れる点が人気となっているという。

 宿泊プランだけでなく、飲食サービスを拡充して日帰り需要を取り込む動きもある。リーガロイヤルホテル京都(下京区)は、施設内の鉄板焼き店で近江牛の食べ放題を打ち出した。1人6万円という高価格帯で話題となっている。

 京都東急ホテル(同区)は18日から期間限定で屋上を開放し、ピクニック気分を味わえるフリースペースを開設する。利用にはホテル内のレストランでのテークアウト商品購入を条件とした。4月3、4日には、桜の花で会場を装飾した花見イベントを完全予約制で実施する。担当者は「近郊の人でも気軽に使用してもらいたい」としている。