今後30年内の発生確率が70~80%とされる「南海トラフ地震」。未曽有の巨大災害が起きた時、西日本の太平洋沿岸部は広範囲で最大震度7の揺れと大津波に襲われ、東日本大震災をはるかに上回る被害が想定される。「最悪のケース」の場合、京都府や滋賀県はどのような事態に見舞われるのか。専門家や行政への取材を基にシミュレーションした。

■冬の夕方、京都は最大震度6強に

 20××年、冬の夕方。スマートフォンやテレビから、一斉に緊急地震速報の不協和音が鳴り響いた。テレビに映し出された地図は、東-西日本の広範囲で強い揺れが予想されることを示していた。

 20~30秒後、京都市など府南部は震度6強~震度6弱の強い揺れに襲われた。10秒、30秒、1分…。揺れはいっこうに収まらない。