京都大芦生研究林内の由良川の源流(南丹市美山町芦生)

京都大芦生研究林内の由良川の源流(南丹市美山町芦生)

 美山の水はなぜおいしいのか。京都府南丹市美山町に住む女性でつくる「つなガール美山」と京都大芦生研究林が、美山の水の良さを科学的に理解して広く発信し、地域づくりにつなげていく取り組みを展開する。

 美山を訪れた多くの人が口にするのは「水がおいしい」。水質はお茶や料理、洗顔、入浴での肌あたりにも影響する。その科学的根拠を住民が理解することで、より正確に美山の魅力を発信することができると考えたつなガールと、研究の成果を地域に還元したいとする研究林の方針が一致し、実現の運びになった。

 第1弾は3月14日につなガールのメンバーらが町内の料理旅館で、美山から丹後海までの森・川・里・海のつながりを研究した京都大フィールド科学教育研究センターの吉岡崇仁教授と、芦生研究林の石原正恵林長を囲んで勉強会と利き水会を行う。料理を食し、地下水と山水を使っている風呂にも入り、肌で美山の水を確かめる。

 当面は水をテーマに取り組むが、いろいろなテーマで共同活動を展開する予定。つなガールの古北真里代表は「当たり前と思っていたことを科学的に理解すると、より発信しやすくなる」とし、石原研究林林長は「地域と共同して、研究成果を中山間地の問題解決につなげていきたい」と話している。