燃えさかる炎に護摩木をくべ、世界平和や疫病退散を祈る森川宏映天台座主(中央)=大津市・延暦寺西塔峰道広場

燃えさかる炎に護摩木をくべ、世界平和や疫病退散を祈る森川宏映天台座主(中央)=大津市・延暦寺西塔峰道広場

 疫病退散や世界平和の実現を祈る法要「比叡の大護摩」が13日、天台宗総本山・延暦寺(大津市)で行われた。宗祖・最澄像の前に護摩壇がしつらえられ、森川宏映天台座主や千日回峰行を満行した「北嶺大行満大阿闍梨(ほくれいだいぎょうまんだいあじゃり)」が、燃えさかる炎の前に祈りをささげた。


 森川座主は、台風や地震、人種差別といった自然災害や人為的災害の犠牲者の鎮魂、新型コロナウイルスの終息などを祈る内容の祭文を読み上げた。続いて手元の護摩木を炎にくべると、雨の中訪れた参拝者が手を合わせて祈りの時間をともに過ごした。

 比叡の大護摩は、宗教の壁を超えて平和を祈る目的で1987年に行われた「比叡山宗教サミット」の精神を受け継ごうと90年に始まった。毎年3月13日に行われてきたが、来年以降は実施時期を5月に変更する計画といい、延暦寺の水尾寂芳執行は「より多くの方にお参りしていただける時期に実施したい」との考えを示した。