1年越しの卒業式に出席し、笑顔で記念の花を受け取る2019年度の卒業生たち(13日午後、京都市東山区・京都女子大)

1年越しの卒業式に出席し、笑顔で記念の花を受け取る2019年度の卒業生たち(13日午後、京都市東山区・京都女子大)

 京都女子大(京都市東山区)は13日、新型コロナウイルスの影響で開催できなかった昨年度の卒業式を開いた。社会人や大学院生となった「卒業生」が1年越しの節目をかみしめた。

 京都府内では昨年、多くの大学が卒業式を中止。京都女子大も例外ではなく、楽しみにしていた学生の間には落胆が広がった。1年遅れの開催は、「大学4年間の集大成の日を取り戻してあげたい」と教職員の発案で企画され、昨年度の卒業生約1400人のうち146人が参加した。

 竹安栄子学長は式辞で「(中止は)大学としても苦渋の決断で、この1年常に心の片隅に影を落としてきた。過ぎた時は取り戻せないが、卒業を祝す機会を設けることができ、心から喜んでいる」と述べた。

 卒業生を代表し、幼稚園教諭の女性(23)=守山市=が林忠行・前学長から卒業証書・学位記を受け取った。女性は答辞で、「当たり前と思っていた日常が当たり前ではなかった。この先も多くの困難や高い壁にぶつかるだろうが、笑顔で乗り越えていきたい」とあいさつした。
 

参加した銀行員の女性(23)=奈良市=は「区切りがないまま社会に出る形となり、とても残念に思っていた。改めて開催してもらい友人とも再会できた」と笑顔を見せた。本年度の卒業式は15日に開催するという。