【資料写真】京都地裁

【資料写真】京都地裁

 けがをしているのに顧問の指示で部活動の練習に参加し、後遺症をもたらす手指の骨折を負ったとして京都市立高の元生徒の女性が、市に対して約1250万円を求めた訴訟の判決が24日、京都地裁であった。井上一成裁判長は「生徒は顧問の指示に従うべきとの考えが働きがちで、教員は体調などに配慮した適切な指導を行うべき義務がある」として市に対して約580万円の支払いを命じた。


 判決によると、原告の女性(22)は、市立高のソフトボール部員だった2015年6月、男性顧問のノックを捕球する練習中にライナー性の打球を受け、グローブをしていた左手小指を骨折。小指の可動域が狭まり、しびれなどが生じる後遺症を負った。
 女性は、同年5月から顧問に対して左手の痛みを訴えており、骨折した日の4日前には、医療機関で左手指捻挫の診断を受け、顧問も負傷状況を把握していた。井上裁判長は「顧問は原告に相当な配慮が必要なことを認識していた」と指摘。高校の部活動では、生徒自身が練習参加の可否などを判断できるとしながらも「部活動は顧問の指導下で行われており、自己の体調よりも部活動を優先させてしまう可能性がある」とした。
 市教委は「主張が認められず大変残念。判決内容を精査し対応を検討する」とコメントした。