地元漁師から譲られたリュウグウノツカイとサケガシラ(宮津市上司・海洋高)

地元漁師から譲られたリュウグウノツカイとサケガシラ(宮津市上司・海洋高)

口先が長く刀のように見えることからその名が付けられたテングノタチ(中島教諭提供)

口先が長く刀のように見えることからその名が付けられたテングノタチ(中島教諭提供)

 京都府宮津市上司の海洋高の教員が、近くの海で定置網に掛かった深海魚を漁師から譲り受け、収集・調査している。体長3メートルを超えるリュウグウノツカイや、地元漁師でもめったに見かけないという珍魚テングノタチなど約30匹が集まっており、20日に栗田駅で展示する。

 昨年12月に、伊根漁港で水揚げされたテングノタチを譲り受けた同高の中島幸一教諭(45)が、生徒の好奇心をくすぐろうと、地元漁師などに連絡を取って収集している。

 リュウグウノツカイは銀色の体色と赤い背びれが特徴。体長は平均3メートルほどで平たい形をしており、オキアミなどのプランクトンを餌とする。

 テングノタチもリュウグウノツカイと同じアカマンボウ目に分類される。ほとんど標本化されていない非常に珍しい深海魚で、体長は1・5メートルほど。長い頭部と赤い背びれが特徴で、肛門から墨を出す。どちらも主に太平洋の200メートルから千メートルの深海に生息しているが、海流に乗って日本海側に来ることがあるという。

 2種類とも食用には適さず、調査を行っている魚津水族館(富山県魚津市)によると、リュウグウノツカイは無味無臭で水っぽいという。

 20日に栗田駅待合室で開くミニ水族館「魚魚駅舎(ととステーション)」で冷凍した4種類6匹と、卒業生から譲り受けたクリオネを展示する。来年度には、栽培環境コースの授業で深海魚の解剖も計画している。

 同コースの2年大山聡馬さん(17)は「こんな生き物が海にいるなんて。とてもわくわくする」と話していた。