新型コロナウイルスの影響で中止となった岡崎桜回廊ライトアップ。「十石舟めぐり」の夜間運航も取りやめに(2015年3月、京都市左京区・琵琶湖疏水)

新型コロナウイルスの影響で中止となった岡崎桜回廊ライトアップ。「十石舟めぐり」の夜間運航も取りやめに(2015年3月、京都市左京区・琵琶湖疏水)

 新型コロナウイルスの影響で、間もなく見頃を迎える桜の関連イベントの中止が京都市内で相次いでいる。花見の宴会自粛を呼び掛けている京都府や市は円山公園(東山区)や琵琶湖疏水沿いの夜間ライトアップ、府庁旧本館(上京区)を会場とする観桜祭の中止を決めた。ただ、市は二条城(中京区)の「桜まつり」については「人数制限が可能」として開催する方針で、対応が分かれている。

 府内の新型コロナの感染拡大は年末年始の「第3波」に比べて収まりつつあるものの、今月10日以降は新規感染者数の7日間平均が10人を上回る日が続いている。府は京都市域の飲食店やイベントについて、営業・開催時間の短縮などを要請していたが、21日で解除した。ただ、花見の宴会の自粛は求めている。

 こうした状況を受け、市内では今月に入り、開催予定だった桜イベントの中止の発表が相次いだ。市は今月下旬に開始予定だった琵琶湖疏水沿いの「岡崎桜回廊」(左京区)と蹴上インクライン周辺(同)、円山公園のライトアップの中止を決定。いずれも会場が出入り自由な野外のオープンスペースで、人数規制ができないことを踏まえて決定したという。

 岡崎桜回廊では、併せて実施する「十石舟めぐり」の夜間運航も取りやめる。市プロジェクト推進室は「大阪や兵庫でも多くのライトアップが中止になった。京都で開催すると、来訪者が集中してしまうことを懸念した」と説明する。

 京都府も府立植物園(左京区)のライトアップ、府庁旧本館(上京区)でコンサートなどを催す「観桜祭」の中止を発表した。同園の担当者は「不要不急の外出自粛が呼び掛けられている状況で、園として積極的に集客するイベントは避ける判断をした」と話す。

 一方で市は19日から二条城で「桜まつり」を開催する。入場日を指定したチケットを販売するなど人数規制を行った上で、夜間の桜ライトアップも行う。府がイベントの時間や人数に規制を設けている21日までは、最終入場を午後8時までとしていた。

 城内では「京の名産品展」として、軽食やアルコール類も提供する。元離宮二条城事務所は「人数制限を行い、感染予防策を徹底する。飲食スペースから桜は見えず、夕方以降はアルコールの提供はしないなど、節度ある花見ができるようにしたい」としている。