多くの参拝者が見つめる中、桃を入れた立花を献じる池坊専好次期家元(3日午前10時23分、京都市東山区・三十三間堂)

多くの参拝者が見つめる中、桃を入れた立花を献じる池坊専好次期家元(3日午前10時23分、京都市東山区・三十三間堂)

 桃の節句の3日、京都市東山区の三十三間堂で恒例の法要「春桃会(しゅんとうえ)」が営まれ、華道家元池坊の池坊専好次期家元が国宝の千手観音座像の前で、「四代専好」を襲名後初めて桃の立花(りっか)を献じた。

 池坊は江戸初期の二代専好の頃から、三十三間堂の本坊の妙法院と深い関わりがあり、当時、同院で立てた立花の絵図も残る。春桃会の献華(けんか)は今年で15回目を数え、5年の節目ごとに池坊次期家元が奉納している。

 往時の様相を伝えるため、専好立花の絵図をもとに、白い花をほころばせた桃とともに、常緑の松や芽吹き間近の枝垂れ柳などが生けられた。僧侶の読経とともに、穏やかな春への祈りがささげられた。

 この日は堂内も無料開放となり、大勢の参拝者でにぎわった。池坊京都支部会員のいけばな展もあった。