菖蒲堂から移り、開眼供養を終えた観音立像に手を合わせる住民(京都府亀岡市西竪町・称名寺)

菖蒲堂から移り、開眼供養を終えた観音立像に手を合わせる住民(京都府亀岡市西竪町・称名寺)

 住民の高齢化で解散した京都府亀岡市西別院町犬甘野の観音講本尊などが同市西竪町の称名寺に移り、開眼供養が営まれた。講メンバーとして長年守り継いできた住民5人が集い、手を合わせ感謝の思いを伝えていた。

 移されたのは犬甘野の菖蒲(しょうぶ)堂内に安置されていた本尊の観音立像と、西国三十三カ所の本尊を模した仏像33体。昨年12月、称名寺の和田真宜住職(42)が受け入れを決断。引き取った仏像の汚れをとり修復などもした上で、同寺本堂の本尊に向かって右の脇壇(わきだん)に、観音立像を中心に全てを並べた。

 すでに菖蒲堂は解体され、江戸時代から続いていたとみられる菖蒲堂観音講を伝えるのはこの像のみとなった。14日の開眼供養では、和田住職が「信仰を絶やさないよう、末永くまつらせていただきたい」とあいさつ。講メンバーの男性(79)は「これで安心です。こんなに立派なところでおまつりしてもらい、これ以上の良いことはない。末永くよろしくお願いします」と何度も頭を下げていた。