日本新薬の中井亨次期社長

日本新薬の中井亨次期社長

 日本新薬は16日、中井亨取締役(49)を社長に昇格させるトップ人事を内定した。前川重信社長(68)は代表権のある会長に就く。6月に開く株主総会後の取締役会で正式決定する。大幅な若返りを図り、核酸医薬品など自社創薬の推進でさらなる収益拡大を目指す。

 社長交代は14年ぶり。前川氏が進めた自社創薬による収益力強化の路線を中井氏が継承し、IT化やグローバル展開も加速する。

 中井氏は経営企画や海外事業の企画立案などに携わり、筋ジストロフィー薬の米国での自社販売の基盤を作った。

 前川氏は2007年の社長就任後、自社創薬や開発・販売権の導入で新製品に注力。遺伝子に働きかける核酸医薬品で長年の研究を結実させ、難病のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の治療薬を発売した。2019年度まで8期連続の増収増益を果たし、業績を拡大した。核酸医薬品で新型コロナウイルスの治療薬の開発にも取り組んでいる。

 中井 亨氏(なかい・とおる)神戸商科大商経学部卒。1995年、日本新薬入社。米ケース・ウェスタン・リザーブ大経営学修士(MBA)取得。事業企画部長や米子会社の国際事業統括部長などを歴任。2019年から取締役国際事業本部長。大阪府出身。