大津地裁

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近江八幡監禁殺人事件の相関図

近江八幡監禁殺人事件の相関図

 滋賀県近江八幡市で2017年8月に知人男性を監禁して衰弱死させるなどしたとして、殺人や監禁致傷の罪に問われた主犯とされる飲食店経営井坪政被告(30)=堺市=は4日、大津地裁(伊藤寛樹裁判長)であった裁判員裁判の初公判で、暴行については起訴内容を認めたが、殺人や監禁については「やっていません」と述べ、無罪を主張した。論告求刑は15日、判決は22日。

 検察側は冒頭陳述で、井坪被告は共犯者に指示を出す主導的な役割を果たしていたと指摘。殴る蹴るなどの激しい暴力や金銭の搾取が長期間に及んでいたとし、「非人道的で残忍な犯行」と厳しく非難した。

 弁護側は、監禁につながる暴力はなく、被害者は「外出や旅行をする友達同士」で、逃げ出せる状況だったと主張。衰弱死に関しても死亡に至る暴行は加えておらず、共犯者の暴力が主因と反論した。

 起訴状では、井坪被告は共謀し、堺市で1年近く監禁した無職渡邉彰宏さん=当時(31)=を近江八幡市の民家に連行して監禁を続け、17年8月17日に細菌性肺炎で病死させた。また、別の知人男性(39)を17年11月まで堺市で4年間監禁し、治療約2カ月の傷害を負わせた、としている。

 一連の事件では、犯行を主導したとされる井坪被告ら男女5人が起訴された。うち4人は、治療しなければ死亡する危険性を認識しながら、渡邉さんに必要な救命措置をしなかったとして「不作為による」殺人罪や監禁罪、ほう助罪が認定され、懲役20~11年の判決を大津地裁で受けている。