京都地裁

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 覚醒剤を使用したとして、覚醒剤取締法違反の罪に問われた男性(60)の判決公判で、京都地裁(戸﨑涼子裁判官)は19日、「京都府警の強制採尿の手続きに重大な違法がある」として、無罪(求刑懲役4年6月)を言い渡した。


 男性は、2017年8月に京都市右京区のホテルで覚醒剤を使用したとして京都府警に逮捕、起訴された。

 判決理由で戸﨑裁判官は、捜査報告書に「尿の任意提出を求めるも、応じず無視する態度が継続した」などと事実と異なる記載があると認定。強制採尿令状の請求を受けた裁判官の判断に影響を与え、違法な捜査で得られたとして採尿結果などの証拠能力を否定した。

 また、職務質問の途中で体調不良を訴えて救急搬送された男性が病院で医療措置を受ける様子を、本人や病院側の承諾なく警察官が撮影したことについても「プライバシーの侵害は相当に重大」と指摘した。

 京都地検の北佳子次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」とのコメントを出した。