市役所前から福知山城が見える景色を水彩画と色鉛筆で表現したこうのさんの作品(福知山市内記)

市役所前から福知山城が見える景色を水彩画と色鉛筆で表現したこうのさんの作品(福知山市内記)

 映画「この世界の片隅に」の作品などで知られる漫画家こうの史代さん(52)の描き下ろしイラストが、京都府福知山市の福知山城の公式サイトに登場した。城周辺の現在の風景を基に、鳥やキキョウの花びらなどが舞うファンタジックな作品となっている。

 こうのさんは2016年に東京都から福知山市に移住した。市の依頼を受けて制作した作品のタイトルは「麒麟(きりん)のいる街」。市役所前からの城の町並みとともに、平和な世に現れるという麒麟に乗って明智光秀と妻の熙子(ひろこ)が飛来する姿が水彩絵の具と色鉛筆で描かれている。

 語呂合わせで「みつひデー」となる3月21日に合わせて、福知山城公式サイトに掲載した。直筆コメントでこうのさんは「福知山のスターは、明智光秀と酒吞童子」とし、「体面よりも、こうと決めたらやり抜く我慢強さ、物事にはいつも別の視点があり、自分のものさしで判断することの尊さを、福知山の人は教えてくれます」との言葉を寄せた。

 同日、福知山城天守閣では複製画の展示も始まり、「いがいと!福知山ファンクラブ」会員証のデザインもイラストを加えた4種類から選べるようにした。23日からは市立図書館中央館でこうのさんの著作や関連本を並べ、イラストのポストカードを約千部配布する。