本尊の両脇に安置された2体の菩薩像について説明する堂本さん(京都市右京区・西光寺)

本尊の両脇に安置された2体の菩薩像について説明する堂本さん(京都市右京区・西光寺)

 京都府亀岡市在住の女性仏像彫刻家が手掛けた「観音菩薩(ぼさつ)像」と「勢至(せいし)菩薩像」が、京都市右京区太秦多藪町の西光寺で一般公開されている。本尊の阿弥陀如来坐像(ざぞう)(重要文化財)の両脇に安置され、参拝者を優しい表情で迎えている。27日まで。

 制作したのは亀岡市曽我部町の堂本寛恵さん(46)。東京芸術大大学院修了後、六波羅蜜寺(京都市東山区)の空也上人立像の模刻など、文化財の保存修復や仏像の彫刻に取り組んできた。10年前に拠点を京都に移し、2人の子どもを育てながら活動している。
 長男が同寺境内にある保育園に通っていた縁で2014年、木村信哉住職(59)が菩薩像の制作を依頼。子育ての合間を縫って下絵や木材調達などの準備を進め、長女出産を経て5年がかりで完成させた。堂本さんは「子どもたちが寝静まった深夜や早朝に作業をしたこともありました」と振り返る。
 2体の菩薩像は、平安初―中期の作とされる本尊に合わせ、1本のヒノキで頭と胴体部を彫った一木造り。高さ68センチ横34センチで柔和な笑みを浮かべている。年月を経過したように見える「古色仕上げ」を施した。木村住職は「仏像彫刻に携わる女性は少ないと聞く。素晴らしい出来栄えに涙が出た」と話す。
 一般公開は午前9時~午後4時。拝観料300円。