修学旅行のバスに乗り込む洛中小の児童たち(17日、京都市中京区)

修学旅行のバスに乗り込む洛中小の児童たち(17日、京都市中京区)

 1、2学期に多い小中高校の修学旅行(研修旅行)が新型コロナウイルスの影響で、京都府内では3月に実施する学校が出ている。昨春などの予定が感染拡大で延期を繰り返し、ようやく実現した形だ。異例の修学旅行となっているが、児童生徒や保護者からは「行けて良かった」と安堵(あんど)の声が聞かれる。

 「待ちに待った修学旅行。コロナで何度も延期するたびに新しいプランを考えてもらいこの日を迎えることができた」。卒業式を1週間後に控えた17日、京都市中京区の洛中小で、兵庫県・淡路島などを1泊2日の日程で訪れる修学旅行の出発式があった。6年の女子児童が感謝の言葉を述べ、児童たちはバスに乗り込んだ。

 元々、昨年4月に名古屋市を予定していたが、緊急事態宣言を受けて9月に延期した。だが愛知県で感染が拡大したため今年2月に再延期。再度の緊急事態宣言に伴って3月に再々延期し行き先も変更した。出発を見守った児童の母親(41)は「本人も楽しみにしていたので無事に行けて良かった」と笑みを見せた。

 市教育委員会によると3月に修学旅行を実施したのは小学校35校、中学校1校。他の学校もこれまでにほぼ全て日程や行き先を見直しながら実施した。今月15、16日に淡路島などへの修学旅行を行った北醍醐小(伏見区)の城野健司校長は「今回も駄目なら府内で日帰り旅行を考えていた。制約の多い学校生活だったので何とか行かせたかった」と語った。

 京都府立高も4校(分校含む)が3月に研修旅行を実施した。城南菱創高(宇治市)は2年生が昨年6月に福島県への3泊4日を計画していたが、一斉休校の影響で11月に変更。現地の受け入れ体制が厳しくなり、今年1月の山形県でのスキーに再変更した。しかし緊急事態宣言を受け、今月14~16日の長崎県2泊3日に再々変更してようやく実現した。左近正則副校長は「新幹線では会話を控えるなど感染対策も徹底した。行事を通した成長を目指しており、高校生活の良い思い出にもなった」と述べた。

 府教委によると高校の研修旅行は1、2年生時にあり、2020年度に計画した60校(分校、学科別含む)のうち実施済みは30校、中止は18校で、次年度への延期が12校だった。今年1、2月の計画が緊急事態宣言で中止に追い込まれた学校も目立ったという。

 府教委は「行くタイミングが難しかった。3年生になれば進路や部活動の最後の大会もあるので、2年生から延期せず中止した学校もあった」と説明する。