オンラインで蔵開きの雰囲気が楽しめる「蔵開き.jp」のホームページ

オンラインで蔵開きの雰囲気が楽しめる「蔵開き.jp」のホームページ

 出来立ての新酒をふるまう「蔵開き」。例年、日本酒ファンでにぎわう酒処ならではのイベントだが、新型コロナウイルスの影響で昨年以来、中止や規模縮小が続いている。そこで、全国の酒蔵と自宅をオンラインでつなぎ、蔵開きを楽しめる新たなサービスが登場した。これまでに京都や鹿児島の離島・喜界島など3会場で開催。コロナ禍で苦戦が続く酒蔵と消費者をつなぐ新たな試みとして注目を集めている。
 今年2月に始まった会員制のオンラインサービス「蔵開き.jp」。酒のラベルや瓶のデザインを手掛ける「シュンビン」(京都市伏見区)が企画し、運営する。オンライン会議システムzoomを利用し、各回90~120分程度で酒蔵と参加者をリアルタイムでつなぐ。参加料金は3千円~で、事前に酒の飲み比べセットが届けられる。参加者は自宅など好きな場所で酒を味わいながら、杜氏による説明や酒蔵内部の映像を通して、蔵開きの雰囲気を楽しめる仕組みだ。
 これまでに京都府京丹後市の木下酒造、佐賀県三養基郡の天吹酒造、鹿児島県の喜界島にある朝日酒造で開催した。全国から100人ほどが参加し、杜氏との質疑応答などで交流を深めた。杜氏や酒蔵のスタッフがスマートフォンなどで撮影するため、これまで一般公開していなかった蔵の内部を中継できるなど、オンラインならではの利点もあるという。
 新型コロナの影響が長引く中、全国的に酒類販売が低迷し、酒蔵にとって苦境が続く。シュンビンの小林弘幸常務取締役は「離れた場所に居る作り手と消費者が、お互いの顔を見てコミュニケーションできるのはオンラインだからこそ。日本酒ファンを増やす入り口として、気軽に利用してもらいたい」と話している。
 4月3日午後3時からは、京都・伏見の3酒蔵と老舗料亭が合同で伏見の酒とおばんざいを楽しむオンライン企画を開催する。20歳以上が対象で、有料。参加申し込みや詳細は「蔵開き.jp」のホームページhttps://www.kurabiraki.jp/