紫式部顕彰会(町田泰宣会長)は、第22回紫式部学術賞に髙橋由記さんの「平安文学の人物と史的世界―随筆・私家集・物語―」(武蔵野書院)を選んだ。

 髙橋さんは1969年埼玉県生まれ。日本女子大大学院で学び、流通経済大准教授。受賞作は、平安時代の仮名文学を従来のジャンル意識を超えて研究し、漢文の同時代資料と照応し歴史的実態の解明に努めた。特に私家集の分析を通して、文学の生まれる「場」としての後宮文化圏を解明した点などが評価された。

 新型コロナウイルスの影響で授賞式は行わない方向という。