今夏開催予定の東京五輪・パラリンピックで海外からの一般観客の受け入れを断念することが正式に決まり、京都の観光業界が期待していたインバウンド(訪日外国人)消費の望みは薄くなった。新型コロナウイルス感染症の長期化で開催も不透明な状況に、「五輪需要」に対する諦めも広がっている。

 倉庫に大量に積まれたままの段ボール。中身は扇子を入れる紙製の箱だ。商品を収納する紙製品や発送用段ボールを製造する岸紙工(京都市南区)は、コロナ禍の影響で扇子の箱の受注が激減した。

 日本土産で人気の扇子は訪日客の急増で伸び、コロナ前には専用の箱を約20万個受注。ところが外国人観光客が蒸発した昨年は5万個に落ち込んだ。食品などの包装資材が……