AIを使ってキャベツを認識し、自動収穫する装置の実証実験(滋賀県彦根市日夏町)

AIを使ってキャベツを認識し、自動収穫する装置の実証実験(滋賀県彦根市日夏町)

 自動車の自動運転などで使われるディープラーニング(深層学習)技術を用いたロボットでキャベツを自動収穫する実証実験がこのほど、滋賀県彦根市内の農場で行われた。AI(人工知能)でキャベツを認識する仕組みで、関係者らが農作業の効率アップへの可能性を探った。

 ロボットによる野菜の自動収穫の研究を行っているのは、立命館大理工学部(草津市)の深尾隆則教授。野菜の正確な位置を計算して刈り取るため、ディープラーニングの技術でキャベツの画像情報をあらかじめロボットに覚えさせて認識する手法を用いた。

 同市日夏町のキャベツ畑で実証実験が行われた。ロボットは、収穫機(高さ2・8メートル、長さ6メートル)に2台のカメラを設置したもの。無人でもカメラを通じてキャベツを認識し、走る方向や収穫する高さを制御して一つ一つ引き抜いていった。

 深尾教授によると、熟練の運転者と同じペースで収穫が可能。5~6人必要な作業が監視の1人で済むようになるという。ロボットの導入コストは1900万円。2020年度以降の実用化を目指す。深尾教授は「農業で人手不足が続く中、農家1人あたりの収穫量が増えるように試験を続ける」と話した。