2年ぶりとなる京大の卒業式会場に現れた仮装姿の学生たち

2年ぶりとなる京大の卒業式会場に現れた仮装姿の学生たち

京大恒例の仮装姿の卒業生ら

京大恒例の仮装姿の卒業生ら

2年ぶりとなる卒業式で、湊総長(中央)から学位記を受け取る卒業生(24日午前、京都市左京区・みやこめっせ)

2年ぶりとなる卒業式で、湊総長(中央)から学位記を受け取る卒業生(24日午前、京都市左京区・みやこめっせ)

 京都大の卒業式が24日、京都市左京区のみやこめっせであった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は実施せず、2年ぶりとなる今回は保護者らの出席を認めず、会場の座席の間隔を空けるなど感染対策を取った。湊長博総長は式辞で「学生生活の最後の年を厳しい制約を受けながら頑張っていただいた」とねぎらい、「パンデミック(世界的大流行)など複雑な問題がある状況では『自分で考える』ことが重要だ」と卒業生を激励した。

 2770人が卒業し、会場にはスーツやはかまのほか、アルコール消毒液のボトルの仮装姿も見られた。各学部の代表者に学位記が手渡された。

 湊総長はコロナ禍をはじめ地球規模の諸課題について「既存の科学や技術だけでは容易に解決できない大きな問題。このような状況では一人一人が現実をどう認識し、判断し、行動するかが意味を持つ」と強調。オンライン授業にも触れ「身体的に空間と時間を共有することによる共感の重要性に、失われて初めて気付いたのではないか。細やかで豊かな関係性を大切にしてほしい」と語り掛けた。

 自身が薦める書物として「赤毛のアン」を挙げ「この長編小説の底流に一貫するのは人生と自然への尽きない好奇心と底抜けに明るい楽観主義。健全な批判的精神、他者への繊細な共感、底抜けに明るい楽観主義を備えた市民として力強く羽ばたいてほしい」とエールを送った。