江戸時代の画家が描いた花鳥画が並ぶ会場(25日、京都市左京区・泉屋博古館)

江戸時代の画家が描いた花鳥画が並ぶ会場(25日、京都市左京区・泉屋博古館)

 伊藤若冲や狩野探幽ら江戸時代の画家が描いた花鳥画を紹介する企画展「花と鳥の四季」(京都新聞など主催)が26日から京都市左京区の泉屋博古館で始まる。25日に内覧会があり、春夏秋冬の自然を自由な筆致で描いた作品が並んだ。

 同館所蔵の住友コレクションから選んだ30点を展示する。伊藤若冲の初期の作品「海棠(かいどう)目白図」は白い花と愛らしいメジロを写実的に描き、大胆な構図と色彩で知られる後期とは異なる作風がみられる。椿椿山(つばきちんざん)の「玉堂富貴・遊蝶・藻魚図」はこぼれるほど満開の花籠、蝶が遊ぶ草原、魚が泳ぐ池を描いた三幅対で、縁起の良い動植物を画材にした幻想的な作品だ。
 さらに、日本の画家に強い影響を与えた中国・清の時代の画家、沈南蘋(しんなんぴん)の「雪中遊兔図」なども展示し、花鳥画の伝統や歴史を見通した展示になっている。
 11月2日にシンポジウム「往還する東アジアの花鳥画」も開く。問い合わせは同館075(771)6411。展覧会は12月8日まで。有料。