近江八幡監禁殺人事件の相関図

近江八幡監禁殺人事件の相関図

検察官の冒頭陳述をメモに取る井坪被告=イラストと構成・辻智也

検察官の冒頭陳述をメモに取る井坪被告=イラストと構成・辻智也

 一つ屋根の下で井坪被告と共犯の女2人が暮らし、SNSやジムで知り合った男性2人が監禁されていた事件。知人男2人も加担した暴力は悲惨さを極めた。主犯とされる井坪被告の公判では、事件の背景や特殊な人間関係が構築された経過の解明が焦点となる。

 共犯者4人の判決によると、宮﨑佑佳(25)、飯星飛香(30)の両被告は、それぞれ井坪被告の交際相手と元交際相手だった。2人とも井坪被告に暴力を振るわれ、離れられずにいた。萩原真一(40)、亀井徳嗣(23)の両被告は、金銭や夫婦間トラブルで井坪被告の世話になるなど、親しく付き合っていた。

 井坪被告と女2人は、2009年ごろから3人で同居していた。4年間監禁された男性(39)は、11年ごろ、井坪被告と趣味の音楽のSNSで知り合った。男性は地元の新潟県でトラブルを抱えており、井坪被告が「面倒を見てやる」と持ちかけた。4人で暮らし始めると、障害のあった男性の障害年金を搾取、暴力で支配して監禁した。

 亡くなった渡邉さんは、14年ごろに堺市のキックボクシングジムで井坪被告と知り合った。井坪被告らが16年から同居を始めると暴力が激化して監禁状態に。犯行には萩原、亀井両被告も加わった。

 4人の公判からは、極めてむごい状況だった監禁の様子が浮かび上がった。2人とも上半身裸に紙おむつという姿で、食事や排せつを強く制限され、監視カメラで動静を見張られた。男性が滋賀県警に17年11月に発見された際は押し入れに押し込まれており、筋力低下で歩けない状態だった。

 井坪被告は共犯者にも暴力を振るったが、その理由は理不尽で、宮﨑被告は「何がきっかけか分からない」と述べた。

 井坪被告は4日、殺人や監禁など犯行の主要な部分を否認した。12、13日に予定される被告人質問で、真相に迫れるか注目される。