細川幽斎が連歌の採点をしたとみられる新史料(京都府木津川市・府立山城郷土資料館)

細川幽斎が連歌の採点をしたとみられる新史料(京都府木津川市・府立山城郷土資料館)

 来年放映されるNHK大河ドラマの主人公、明智光秀の盟友だった武将、細川幽斎(藤孝)が、連歌を採点したとみられる資料がこのほど見つかり、26日から京都府立山城郷土資料館(京都府木津川市山城町)で始まる企画展「光秀と幽斎 花開く武将文化」で初公開される。文化人としても知られる幽斎の実像に迫る貴重な資料で、当時の文化交流の一端もうかがい知れる。

 京都府八幡市の旧家に残されていた資料を、京都府立大特任講師の竹中友里代さん(日本近世史)と「地域史料研究会やわた」が2年前から調査し、確認した。

 企画展ではこれらの新出資料4点を公開。桃山時代の旧家の当主で地域の有力者だった橋本等安が詠んだ連歌には、採点やコメントなどが記されている。等安が書き記した別の資料には、天正14(1586)年の作であり、幽斎と連歌師の里村紹(じょう)巴(は)に歌の評点を求めたとの記述がある。

 連歌など文化に造詣の深かった幽斎だが、自らが指導したことを示す資料は見つかっていないという。竹中さんは「城主であり当代の一流文化人である幽斎と、地域のいち有力者だった等安が、立場を超えて連歌で交流していたことは興味深い」と話す。12月15日まで。月曜休館(11月4日は開館、5日休館)。入館料が必要。