大津地裁

大津地裁

 滋賀県竜王町発注の庁舎清掃業務を巡り、町職員が入札情報を漏らしたとされる事件で、官製談合防止法違反などの罪に問われた元町総務課主査(49)=懲戒免職=と、公契約関係競売入札妨害の罪に問われた大津市の清掃管理業の元社長(49)、業務部長(47)の判決公判が25日、大津地裁であった。

 齊藤隆広裁判官は、元主査に懲役1年6月(求刑懲役1年6月)、元社長に同1年(同懲役1年)、業務部長に同10月(同懲役10月)、3人全員に執行猶予3年を言い渡した。判決後、3人の弁護人は取材に対し、いずれも控訴しない意向を示した。

 齊藤裁判官は判決理由で、元主査に対し、「長年付き合いがあった同社をもうけさせ、自身の業務を円滑に進められるようにしたい、との動機は身勝手で、職責や法令順守に対する意識が低い」と非難。元社長らについては「継続受注のため同業者間で協力し合うという業界の悪しき慣習が背景にあり、こうした慣習自体許されるものではない」などと述べた。

 判決によると、元主査は2019年2月に執行された「町総合庁舎周辺公共施設保守管理および清掃業務」の指名競争入札で、同月12日に携帯電話のメールで同社側に非公表の予定価格(落札上限価格)を教え、近接した4275万6千円(税抜き、落札率98・4%)で落札させて入札の公正を妨害した。