貧困の撲滅や高い教育の提供など、国連の持続可能な開発目標「SDGs」で掲げられている17のゴールごとに美少女や美少年のキャラクターに擬人化したカードゲームを、草津市のNPO法人「くさつ未来プロジェクト」が作った。トランプと似た仕様で「萌(も)えキャラを通じて、難しいテーマも楽しく学んでほしい」という。
カードゲームのキャラクターをデザインしたのは、同法人関係者と知人の漫画家志望、薊(あざみ)マスラオさん=神奈川県在住。SDGsの目標と同じ17枚のカードに18人の少年少女が描かれ、男女比は同等にした。ジョーカー1枚を加えた18枚が4セットの計72枚入りで、54枚入りのトランプより枚数が多いが、ババ抜きやポーカーなど同様の遊びが楽しめるという。
多彩なキャラクターのうち、目標1の「飢餓をなくそう」はバトンを持った赤髪の少女で18人のリーダー的な存在。目標3の「すべての人に健康と福祉を」は白衣姿の少年。触れるだけで病気の原因が分かるゴッドハンドの持ち主。目標6の「安全な水とトイレを世界中に」は、水しぶきをまとった少女で、発生させた水しぶきで衛生的で安心して使える水に変換できるなど詳細なキャラも設定済みだ。
同法人が協力する草津市の交流事業で、参加児童がSDGsについて学んでおり、理解をより深めるためにカードゲームを考案。昨年12月に100セット作り、配布した。同法人は今夏、長野県で宿泊交流事業を計画しており、資金はクラウドファンディング(CF)で募る。カードゲームは返礼品とする方針で関係者は「子ども以外にもアニメファンなど幅広い人に興味を持ってもらえるのでは」と話している。
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