注意喚起のために京都市消防局が作った動画の一場面

注意喚起のために京都市消防局が作った動画の一場面

 京都市内で発生している暖房器具が原因の火災で、約7割を電気ストーブが占めていることが市消防局の分析で分かった。石油ストーブなどと違って火が出ないため、安全意識が薄くなってしまうのが原因とみられ、市消防局は「燃えやすい物を近づけないで」と注意を呼び掛けている。

 2008~17年の10年間に起きた暖房器具による火災は129件。そのうち電気ストーブが86件と67%を占めた。2番目の石油ストーブ27件を大きく上回り、死者も12人に上っている。

 出火状況は就寝中が41%、着火物は布団類の39%がそれぞれ最多だった。電気ストーブをつけたまま寝てしまい、掛け布団などの寝具が接触して出火するケースが目立つという。

 最新の統計によると、昨年も暖房器具による火災13件のうち、9件の69%が電気ストーブ関連だった。

 消防局は、電気ストーブに布団が接触して出火する実験などを盛り込んだ映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。ホームページでも閲覧できる。映像では、ストーブと布団の接触部分の温度が約2分間で300度まで上がり、出火する様子が分かる。

 市消防局予防課は「持ち運びが簡単で、火を使用せずに安全というイメージがあるかもしれないが、誤った使い方をすると火事の原因になる。まだ夜は寒い日が続くので、気をつけてほしい」と呼び掛けている。