「恥ずかしい思い、娘にさせたくない」との声もある学校の健診

「恥ずかしい思い、娘にさせたくない」との声もある学校の健診

 小中学校の定期健康診断で児童生徒を上半身裸にさせることに疑問の声が上がっている問題で、文部科学省は29日までに、脱衣を伴う検査の留意点を各都道府県や政令指定都市の教育委員会などに通知した。脱衣の是非については見解を示さず、正確な健診と児童生徒のプライバシー保護の両立を改めて促した。

 地域や学校によって上半身脱衣の対応にばらつきがあり、文科省に指針を示すよう求める声を受けての措置。日本学校保健会が2015年に改訂した「児童生徒等の健康診断マニュアル」に沿う形でまとめた。

 初等中等教育局健康教育・食育課の三木忠一課長は脱衣の是非について「国が示すものではない。通知を参考に地域や学校の状況に合わせて検討してほしい」とした上で「プライバシーへの配慮をより丁寧に説明した」と話した。

 通知では、円滑な健診実施のため学校医と連携して共通認識を持ち、事前に児童生徒や保護者の理解を得る努力を要請。発達段階に合わせた児童生徒のプライバシー保護や、全校種・学年で脱衣を伴う検査の男女別実施を求めた。具体策として、診察スペースについたてやカーテンを用意し、検査時間をずらしたり待機人数を最小限にしたりする工夫を示した。

 京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」で、女子児童生徒の保護者から疑問の声が寄せられ、昨年11月に記事化。12月の記者会見で萩生田光一文科相が統一した指針づくりに向け「必要な対応を考えたい」と述べていた。