織田信長が住まう「天主」が、安土山(滋賀県近江八幡市)にそびえたった。壮大な「塔」と当時の宣教師らが言い表した高層建築は、標高199メートルの山頂からさらに45メートルを見上げた。1576年の築城に前後し、「上様」と称されるに及んだ信長。足利将軍家に成り代わり、天下人の存在感を示さんとする象徴空間を出現させた。