1年遅れで開催された大谷大の入学式で宣誓する新2年生の代表者(30日、京都市北区)

1年遅れで開催された大谷大の入学式で宣誓する新2年生の代表者(30日、京都市北区)

 京都府内の大学で、4月から2年生になる学生のために「1年遅れの入学式」が開かれている。昨春は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で式典が中止になったためだ。「大学生になった実感が湧かない」などの声を受け、改めて入学を祝って制約下で過ごす学生を励ます。30日には大谷大や京都産業大であった。

 多くの大学では、現1年生が入学式を経験できないまま夏までの授業をオンライン中心で実施した。長期休暇後の秋以降は教室での対面授業が増えたが、大学側も「新入生を改めて迎え直したい」との考えを強めていたという。1年遅れの入学式は複数回に分けて開催したり、出席を学生のみにしたりするなど感染対策に力を入れ、今後は京都大や同志社大、立命館大、龍谷大でも予定されている。

 京都市北区の大谷大は大学院も含めた約800人を対象に、学部・学科ごとに4回に分けて実施した。木越康学長が「今日を迎えられたのは皆さんの努力のたまもの。この1年間の苦労を知るからこそ、先輩としてこれから入学する新1年生を導いてほしい」と語り掛けた。昨年着る予定だったスーツ姿で、教育学部などを代表して宣誓を行った木下穂乃香さん(19)は「改めて学生生活を頑張ろうと気持ちが引き締まった。集まった先生たちの顔を見て、大学に迎えてもらえたと実感した」と話した。

 2021年度の入学式については、各大学は新入生だけに出席を限るなど感染対策をして4月に実施する。