PTAに加入する気持ちになれない

PTAに加入する気持ちになれない

 「子どもが入学する中学校は『PTAには加入して当然』という姿勢で、せっかくの入学式が楽しみでなくなった」との意見が京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた。PTAは近年、強制的な加入や業務負担の重さなどが問題視される一方、運営方法を見直す団体も増えている。実情はどうなっているのか探った。

 意見を寄せたのは滋賀県内の40代母親。小学6年生の子どもが卒業前に学校からもらってきた中学校のPTA関連のプリントを見て不満が募ったという。

 「個人情報を中学からPTAに渡すため同意を得る内容で、入会の意思を聞く部分はなかった。中学に確認すると『ほとんどの方が加入している』と言われ、同調圧力に屈するみたいで加入する気持ちにはなれなかった」と明かした。

 また、入学式後にクラス単位で行うPTA学級委員選出の案内文には、引き受けられない場合、その場で理由を述べるようにと書かれていた。母親は「個人的な事情をなぜ初対面の人たちに発表しないといけないのか」と疑問を呈し「『役員は誰かにやってもらうぞ』という強制感が嫌だった。役員はやりたい人がやり、その人たちでできる範囲内のことをすればよいのでは」と提案した。

 PTAの入会の在り方を巡っては全国で課題となっている。2017年に熊本市立小の保護者が「強制加入させられた」としてPTAを相手に訴訟を起こし、そこでPTAは入退会自由な任意加入団体であることが確認された。それを受け全国で加入の意思確認を行う動きが広まった。

 意見を寄せた保護者の自治体の教育委員会に取材をすると「PTAは任意加入であることを各学校から保護者に説明しているはず」とのことだった。ただ各学校がどういった対応をしているかまでは把握しておらず、説明の程度は学校や教員によって温度差がある可能性もある。

 加入の意思確認を行うPTAは徐々に増えていると思われるが、一方でそれに伴って非加入者の割合も高まりつつある。