島津製作所本社

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 島津製作所と筑波大発のスタートアップ「アイラック」(茨城県つくば市)は1日、新型コロナウイルスの全ゲノム(遺伝情報)を解析するサービスを始めた。国内でもまん延が懸念されている英国株や南アフリカ株といった変異株の感染状況の把握に役立てる。時間と手間が掛かる前処理工程の自動化に国内で初めて成功し、解析の精度と速度を飛躍的に向上させた。


 遺伝子を抽出し、増幅させるゲノム解析の前処理は、手作業に頼っていた。国内での新型コロナのゲノム解析は、国立感染症研究所(東京)を中心に行われているが、同所の処理能力は1日200検体以下とみられるという。

 アイラックは、がんのゲノム解析に使うシステムを応用して前処理のロボット化に成功。国内最多となる一日6千検体分の処理を可能にしたという。
 
 島津製がサービスの営業を支援し、1検体3万3千~5万5千円で自治体や研究機関向けに販売する。