耐震化工事中の彦根市役所本庁舎(2019年10月撮影)

耐震化工事中の彦根市役所本庁舎(2019年10月撮影)

 滋賀県彦根市が、市役所本庁舎(元町)の耐震化工事中の2月、消防法に基づく届け出をしないまま屋上を喫煙所として使っていたことが分かった。市消防本部は「防火設備がまだ作動していない工事中の建物で喫煙所の設置は認められない」とし、市は「工事に支障がない場所だったため安易に考えてしまった」と釈明している。

 消防法は、防火管理に必要な事項を定める消防計画の作成を防火管理者に義務付けている。今回のように工事中の市庁舎の一部を使用する場合、市が同計画の変更届を管轄の消防署に出すルールになっている。

 市によると、4月3日の完成を前に本庁舎5階の市議会議場を先行使用するため、2月8日に消防計画の変更届出を市消防本部に提出したが、屋上を喫煙所として使うことは記載していなかった。同19日の市議会2月定例会開会後、市幹部や議員が利用していたという。

 3月10日にあった企画総務消防常任委員会で議員の指摘を受けて市が謝罪し、使用を取りやめた。市消防本部予防課は「もし届けを受けても、喫煙所設置は認められなかった。計画通りに運用してほしい」としている。