カフェを開いた松本夫妻。「時を忘れられる場所に」と願う(南丹市園部町埴生・画廊カフェ あぼわぁ-る)

カフェを開いた松本夫妻。「時を忘れられる場所に」と願う(南丹市園部町埴生・画廊カフェ あぼわぁ-る)

 京都府南丹市園部町埴生(はぶ)に油絵や陶芸作品を堪能できるカフェが誕生した。東京都から移住した60代夫婦が古民家を改修。のんびりくつろげる場所を生み、高齢化が進む集落ににぎわいをもたらす。人気ロックバンドでボーカルを務める長男のライブも開く。

 「画廊カフェ あぼわぁーる」を開いたのは松本土志(とし)さん(68)と美紀子さん(68)。埴生から英語のhave(ハブ)を連想し、haveに当たるフランス語を店名にした。

 2人は20代後半から30代前半を京都市で過ごした後、関東で暮らした。南丹市の知人から畑付きの家を紹介され、3年前に移住。二科展での入選歴もある父惠行さん(故人)が残した絵を死蔵するのはもったいない、と作品を眺めて過ごせるカフェの開業を思い立った。しっくいを自ら塗るなどして開店にこぎ着けた。

 石臼でひいた豆のまろやかな風味のコーヒーや、美紀子さん手作りのケーキ類、良質なブドウを用いたワインなどを用意する。コーヒーやケーキ類は陶芸家の土志さんが手掛けたカップや皿で提供。渋い味わいがある焼き締めの花器も店内を飾る。絵や陶芸作品は時折入れ替え、陶芸仲間の作品展も検討する。「トワイライト」などで知られる「GOING UNDER GROUND(ゴーイング アンダー グラウンド)」のボーカルで長男の素生(そう)さん(42)のライブも5月ごろに開きたいという。

 土志さんと美紀子さんは「『ああ、長居しちゃったな』と、時を忘れてゆっくりしてほしい。近所の人はもちろん、若い人にも来てもらい、地域に活気を呼び込めたらうれしい」と口をそろえる。

 開店は金―日曜で、午後1時からは昼営業、同5~9時はバーとなる。バーの利用を事前に予約すればJR園部駅まで送迎もあり。あぼわぁーる050(3557)1527。