京都地方裁判所

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 京都府久御山町の臨床検査受託会社に勤めていた男性=当時(44)=が自殺したのは、過重労働や上司のパワハラが原因だったとして、男性の母親(71)が2日までに、同社と上司を相手取り、約8千万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。

 訴状によると、男性は同社の本社検査部臨床血液課で検査業務などに従事。2017年6月に同課課長に就任したが、同年11月、業務量の増加や上司のパワハラに苦しむ心境を遺書に記して自殺した。課長就任後は労働時間が増え、就任1カ月後や亡くなる直前は月100時間超の時間外労働が発生し、うつ状態になっていた推認されるとして労災認定を受けた。

 原告側は、会社は人手不足で恒常的な長時間労働が行われており、労働者の心身の健康を損なわないように注意する義務に違反したと指摘。上司は具体的な指示をせずに何度も仕事をやり直させたり、叱責(しっせき)を繰り返すなどのパワハラをしたりして男性を精神的に追い詰めたと主張している。

 会社側は「お答えすることはない」としている。