からすま京都ホテルが長期滞在プランで貸し出すシングルルーム(京都市下京区)

からすま京都ホテルが長期滞在プランで貸し出すシングルルーム(京都市下京区)

ホテルの長期滞在者に開放するプール(京都市下京区・リーガロイヤルホテル京都)

ホテルの長期滞在者に開放するプール(京都市下京区・リーガロイヤルホテル京都)

 京都市内のホテルが長期滞在プランを相次ぎ打ち出している。新型コロナウイルスの感染拡大で普及した旅先テレワーク「ワーケーション」の需要を取り込む狙い。新住居を探す間の「仮住まい」としての利用も提案している。

 オフィス街にあるからすま京都ホテル(下京区)は、3月半ばに30連泊の長期プランの販売を始めた。宿泊価格はシングルルームを9万9千円、ツインを13万5千円に設定。滞在中は館内レストランを2割引きで利用できる。担当者は「転勤の都合で家が一時的になくなる人も多いと聞く。気軽に使ってもらえれば」と狙いを語る。

 リーガロイヤルホテル京都(同)も、3万円から連続5日間、15万円から同30日間滞在できる連泊プランを用意した。部屋は標準から高級タイプまで4段階で選べる。室内プールやジムを無料で使える特典も付けた。

 電子レンジや冷凍・冷蔵庫などの生活家電を特別に備えた長期滞在専用客室を整えたのは、京王プレリアホテル京都(同)。6室限り30連泊9万円で売り出した。担当者は「暮らすように使ってもらうために食器もそろえた。新たなホテルの活用法に柔軟に挑戦したい」としている。

 各施設が独自のプランを売り出す一方、昨年6月からは長期滞在専門の予約サイト「goodroomホテルパス」がサービスを展開している。今年3月下旬時点で全国約350施設と提携した。京都でも大型ホテルを運営する鉄道会社系列の京阪ホテルズ&リゾーツ(同区)やジェイアール西日本ホテル開発(同区)が加盟している。

 ホテル業界が長期滞在のけん引役として期待するワーケーション。矢野経済研究所(東京)が試算した2020年度の市場規模予測は699億円。柔軟な働き方が広がり、多くの企業でワーケーション制度の整備が進んだ場合、25年度には約5倍の3622億円まで膨らむと見込む。