発売する皮下脂肪厚計でデモンストレーションを行う谷田社長(東京都千代田区)

発売する皮下脂肪厚計でデモンストレーションを行う谷田社長(東京都千代田区)

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、宇治徳洲会病院(京都府宇治市)が1瓶から7回打てる手法を提唱したことを受け、健康機器大手のタニタ(東京)は2日、7回接種のネックとなる皮下脂肪の厚さを簡便に計測できる機器を6月1日に発売すると発表した。

 米ファイザー製のワクチンは筋肉に注射するが、7回接種(一般の注射器は5回)に使うインスリン用注射器は針が短く筋肉に届かない人もいるため、事前に超音波(エコー)検査などで腕部の脂肪の厚さを把握する。ただエコー検査は専門的な技能や知識が必要になるのがネックだった。

 新商品の「皮下脂肪厚計」は、脂肪と筋肉で電気の通りやすさが異なる特性に着目し、体に微弱電流を流すことで皮膚と筋肉の間の皮下脂肪の厚さを5秒で測る。誤差は±0・3センチ。

 この日、東京都内で記者会見したタニタの谷田千里社長は「世界的にワクチン不足が課題とされる中、使用回数を増やせる手法を支援することは社会的意義が大きい」と話した。

 皮下脂肪厚計は同社のオンラインショップ限定で、今月5日から予約を受け付ける。1台9900円。