飛鳥Ⅱを歓迎する地元の和太鼓グループ。舞鶴へのクルーズ船寄港は約1年半ぶり。(京都府舞鶴市松陰・舞鶴港第2埠頭)

飛鳥Ⅱを歓迎する地元の和太鼓グループ。舞鶴へのクルーズ船寄港は約1年半ぶり。(京都府舞鶴市松陰・舞鶴港第2埠頭)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で約1年半、クルーズ船の寄港が停止されていた舞鶴港第2埠頭(ふとう)=京都府舞鶴市松陰=に3日、国内最大級の「飛鳥Ⅱ」が寄港した。乗船客は市民らの歓迎を受け、天橋立など府北部の観光地に向かった。

 クルーズ船を巡っては昨年2月、横浜港で「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染が発生し、運航が相次いでキャンセルされた。国土交通省が感染対策をまとめ、業界団体も国内クルーズの運航事業者と旅客ターミナルの感染症対策ガイドラインを公表し、再開への準備が進んでいた。

 舞鶴港への寄港は2019年10月を最後に、20年に予定された計30回全てがキャンセルされた。

 飛鳥Ⅱは全長241メートル、総トン数5万444トンで、乗船者に事前のPCR検査を義務づけ、872人の定員も約400人に制限して運航。今回は長崎県の佐世保港を発着地に金沢・舞鶴を巡る6日間の旅で、70人が乗船した。午前8時半ごろに着岸すると、地元の女性和太鼓グループが力強い演奏で歓迎した。

 下船した男性(73)=長崎県壱岐市=は「船内は消毒や体温測定がしっかりしていて、安心できる」と語った。一方、寄港の様子を見ていた舞鶴市の50代男性は「京都でも感染者数が増えている。クルーズ船の寄港はうれしいが、タイミングに疑問を感じる」と心配していた。