サンガ-千葉 後半24分、相手ゴールに迫ったサンガのウタカがGKを引きつけ、福岡(右)にパス。福岡が追加点を奪う=サンガスタジアム京セラ

サンガ-千葉 後半24分、相手ゴールに迫ったサンガのウタカがGKを引きつけ、福岡(右)にパス。福岡が追加点を奪う=サンガスタジアム京セラ

 37歳のベテランFWが「曺サンガ」で進化した姿を見せつけた。ウタカの抜群の推進力に周囲の連係もかみあい、全2得点の起点となる活躍。「戦術的にはもう少しできるところはあったが、勝ち点3を取ることが大事だった」と、サポーターに勝利を届けられたことを喜んだ。

 ホーム初勝利へ先制点がほしい前半、敵陣左でスローインを受けた相手に寄せてボールをこぼさせると、拾った松田からパスを受けショートカウンターに。2人でゴールをもぎ取り「前にチェイスするときは後ろは気にせず行ってこいと言われていた」とうなずく。

 押し込まれた後半も、ウタカのスプリントが流れを変えた。中盤左で味方のクリアを受けて左サイドを駆け上がる。相手GKとDFを引きつけると、自陣から約90メートルを全力疾走した福岡へ丁寧にラストパス。無人のゴールへ流し込んだ福岡は「ウタさんが絶対にパスを出してくれると思った」と振り返った。

 決定力に加え周囲を生かす技術も高い、昨季のJ2得点王。球際の激しさや切り替えの速さを重視する指揮官のもと、今季はより多くの運動量が求められている。期待に応える形でカウンターの起点となった点取り屋を、曺監督は「チームのためにやるというのが、あの年齢になってもさらに磨かれている」とたたえる。

 開幕前に新型コロナウイルスに感染して合流が遅れたが、ここまで3得点にアシストも重ねてきた。「試合をやっていくとコンディションも試合勘もどんどん良くなっていく」。ゴール量産への手応えを語る。