設置された放水銃で行われた試験放水(亀岡市千歳町・出雲大神宮本殿)

設置された放水銃で行われた試験放水(亀岡市千歳町・出雲大神宮本殿)

 京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮に消火用の自動放水設備が整備された。国重要文化財の本殿のほか拝殿など12棟の登録有形文化財がある境内には、消火栓が1カ所にしかなかったため、長年の課題となっていた。


 整備されたのは、ポール式自動首振り放水銃5基と炎検知器6台。炎を検知すると約20秒で各放水銃から自動放水が始まり、1分間に約3トンの水で本殿と拝殿を覆う「水幕(すいまく)」を作る。延焼を防ぐのに効果が高いという。放水用の貯水槽や新たな消火栓3台も設置した。


 消火設備の充実は創建1300年大祭を行った2009年から検討を始め、20年度に氏子からの寄付や国の補助などを活用してようやく実現した。総事業費は1億3800万円。


 4月上旬には関係者らを招いて竣功(しゅんこう)奉納奉告祭を開き、崇敬会役員や地元代表らが完成を祝った。本殿や拝殿の屋根は火災に弱い檜皮(ひわだ)ぶきで、岩田昌憲宮司(66)は「消防署からも遠く、火災を心配していた。設備ができてほっとしている。これからもしっかりと管理していきたい」と話した。