<京の知恵 しあわせの食 小宮理実>

 こんにちは。料理研究家の小宮理実です。暦は二十四節気の清明(せいめい)を迎え、食材にも「新」がつく野菜がお目見えです。新野菜は水分を多く含んだみずみずしさが特徴です。今の時期にぴったり、フレッシュ!新野菜レシピをご紹介します。

 「ホタルイカと新キャベツのオイル蒸し」は、ニンニクのみじん切り、鷹(たか)の爪(つめ)を多めのオリーブオイルで熱し、ざく切りの新キャベツを入れ、少量の水、塩・こしょうを振り、ホタルイカをのせて1分強、蒸し焼きにします。オイルで蒸す調理ですが、ホタルイカのうま味がアクセントとなり、キャベツがいくらでも食べられます。

 「新ジャガのみそバター」は、新ジャガイモを皮付きのまま塩水に入れ、串が刺さるまでゆでます。フライパンに豚ミンチを炒め、みそと砂糖をまぜたものを加え、ゆでたジャガイモ、バターを入れてお味をからませます。ホクホクのジャガイモにみそバターの味わいが後を引きます。

 「新玉ネギのステーキ」は、玉ネギの皮をむき、横半分に切り分け、ようじを刺します。フライパンにオリーブオイルをなじませ、玉ネギを片面焼いたら返してふたをして弱火で5分火入れします。仕上げにしょうゆをかけ、粉チーズを振ります。玉ネギの甘さが口いっぱいに広がります。

 「新ニンニクのほくほく揚げ」は、ニンニクの薄皮をつけたまま、160度の油でじっくり揚げます。次第に泡が小さくなりますので、いつもより気長に揚げてみてください。

 「新ゴボウとコンビーフの炒め物」は、細切りにした新ゴボウを水にさらし、水分を切ってフライパンで軽く炒めます。塩を振り、ふたをして1分蒸し状態にします。コンビーフをほぐしながら加え、彩りにピーマンの細切りを入れてさっと炒め、黒こしょうを振ります。シャキシャキのゴボウとコンビーフがとても良く合います。

 「新ニンジンのチーズしりしり」は、ニンジンの甘さを生かした一品。細切りのニンジンをごま油で炒め、仕上げにとろけるチーズを入れた溶き卵を回しかけて絡めます。朝食やお弁当にもお薦めです。

 皆さまにとって新しい季節がより素晴らしい時間でありますように!(料理講座「幸せ運ぶフクチドリ」主宰)

ホームページ「料理研究家・小宮理実」(https://komiyarimi.com/)


◆小宮理実 こみや・りみ 1971年京都市上京区室町生まれ。おせち料理・行事食研究家。家庭で作る季節の行事食を伝えており、食育活動のほか、商品開発も手掛ける。著書「福を呼ぶ京都 食と暮らし暦」「京のおばんざい四季の味」。