小田急電鉄の特急「ロマンスカー」の歴代車両が並ぶ展示場。右が「LSE(7000形)」、左は「NSE(3100形)」=神奈川県海老名市・ロマンスカーミュージアム

小田急電鉄の特急「ロマンスカー」の歴代車両が並ぶ展示場。右が「LSE(7000形)」、左は「NSE(3100形)」=神奈川県海老名市・ロマンスカーミュージアム

東京・新宿など、小田急沿線を模型で再現した「ジオラマパーク」

東京・新宿など、小田急沿線を模型で再現した「ジオラマパーク」

 東京・新宿と神奈川県の小田原や箱根、江ノ島などを結ぶ小田急電鉄が、歴代の特急車両を展示する「ロマンスカーミュージアム」を同県海老名市に建設した。京都鉄道博物館(京都市下京区)ほどの規模はないが、関西では珍しい私鉄が運営する博物館。新型コロナウイルス収束後には、関西からも多くの来館を期待している。

 同電鉄の特急は「ロマンスカー」の愛称で親しまれている。施設は小田急の海老名駅に隣接。1階の展示場には、運転席を2階に配置して先頭車両の最前列を展望席とした「NSE(3100形)=1963~99年」、デザインを洗練させた「LSE(7000形)=80~2018年」をはじめとする歴代5車種がそろっている。1957年に狭軌鉄道の世界最高速度145キロを達成した「SE(3000形)=57~92年」など鉄道ファンにはたまらない車両も並ぶ。

 2階には、新宿の高層ビル街や箱根の温泉街など沿線の風景を巨大な模型で再現した「ジオラマパーク」、LSEの運転台を活用して運転が疑似体験できる設備も。紙でロマンスカーを工作する乳幼児向けのコーナーもある。屋上からは海老名駅を通過したり発着したりするロマンスカーを展望できるテラスがあり、特急が見られる時刻表が設置されている。

 コロナ禍で公共交通は利用客減少に苦しみ、小田急電鉄も2月発表の2020年度第3四半期の決算は減益だった。苦境下での開館に山口淳広報部長は「地域の催しにも活用し、にぎわい創出に貢献したい」と説明。コロナ感染拡大防止のため、当面の入館は事前予約のみとして、来館者の密集や密接を回避するなど、感染防止策を徹底することで開館への道を開いた。

 高橋孝夫館長は「ロマンスカーの魅力を感じてもらい、長く愛される博物館にしたい」と意気込み、コロナ収束後には関西からも来館を呼び掛ける。午前10時~午後6時(最終入館は午後5時半)。第2、第4火曜日休館。中学生以上900円、小学生400円、3歳以上100円。