NHKの連続テレビ小説「おしん」やテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などを手がけた脚本家の橋田壽賀子さんが4月4日、95歳で亡くなった。橋田壽賀子さんは、脚本家人生の第一歩を京都で踏み出した。

 早稲田大在学中の1949(昭和24)年、松竹の入社試験に合格。女性初の脚本部員として、松竹の下加茂撮影所(京都市左京区)に赴任し、撮影所近くの北白川(同)の下宿に移り住んだ。

 橋田さんの自伝「人生ムダなことはひとつもなかった」(大和書房刊)では「京都には戦前からのベテランの『先生』が何人かいて、若手はその手足になる役回りだった」と、駆け出し時代を振り返っている。当時は男ばかりの映画界で「今で言うパワハラの連続」だったとも記している。

 それでも映画「長崎の鐘」(1950年)で、先輩の新藤兼人さんの……